カーポートにも建築確認申請が必要?
よく寄せられる質問の中に、「カーポートにも建築確認申請が必要ですか?」というものがあります。
結論として、ほとんどのケースで建築確認申請が必要となります。
確認申請が不要な「増築」の条件
確認申請が不要となる増築には、以下の2つの条件があります。
- 防火地域・準防火地域以外の地域であること
- 増築部分の床面積の合計が10㎡以内であること
この2つの条件を満たす場合、建築確認申請は不要です。ただし、建築士の監修のもと、設計・施工を行う必要があります。
建築基準法の適用について
申請が不要であっても、建築基準法に適合した設計が求められます。審査がないからといって、違反建築物を建てた場合、建築主と設計者に責任が問われる可能性があるため、注意が必要です。
建築基準法6条の確認
増築に関して建築確認申請が必要かどうかの判断は、建築基準法第6条に基づいて行われます。
第6条1項では、建築物の建築等に関する申請及び確認が定められています。防火地域及び準防火地域外で行う増築、改築、または移転が10㎡以内の場合は、建築確認申請は不要です。
カーポート設置時の建築確認申請が意外と知られていない理由
カーポートを設置する際に、建築確認申請が必要であることは意外と知られていません。そのため、申請を行わないまま設置してしまい、後で罰則として余分な費用が発生したり、近隣トラブルに発展するケースが少なくありません。
ホームセンターで「わざわざ申請しなくても大丈夫ですよ」と言われたら
ホームセンターなどの購入元でも、建築確認申請の必要性を知らない担当者が多く、確認申請を行わずに設置してしまうケースが散見されます。悪気が無かったとしても、これを怠ると設置後の生活に大きな影響を及ぼすことがあるため、定められた法律に従って正しく設置することが重要です。
自分で申請すれば良いの?
建築確認申請は専門知識を要する手続きであり、個人で行うのは難しいことが多いです。そのため、信頼できる業者に依頼することが一般的であり、効率的です。「余分な費用がかかる」「業者への依頼が面倒」と思うかもしれませんが、迅速かつ正確に問題なく設置するためには、業者に依頼する方が安心です。
さらに、建築確認申請が不要だった場合でも、違法性のある建築物を建ててはいけません。建築士に相談することを強くお勧めします。